◆Interview No.2 理学療法士、ハンドメイド作家、オーガニックホームサロン「紡(つむぎ)」オーナー 高橋 理紗さん

「理学療法士としてリハビリ施設勤務しながら、サロン経営。セミナー講師やハンドメイド作家としても活動しています。」

これだけ聞くとどんなすごいキャリアウーマンが出てくるのだろう!とみなさん想像するかと思いますがそんな期待を見事に裏切ってくれるのが、今日ご紹介する高橋理紗さんです。

理紗さんと私は、セラピスト養成スクールで出会ったセラピスト仲間でもあり、
現在はエシカルユニット「TE ASOBI」のメンバーとして一緒に活動してる仲間でもあります。
とにかく有言実行!やりたいと思ったことを、驚くべき速さで叶える彼女にはいつも驚かされてばかり。先日開催された「はじめてのウィメンズヘルス」で講師として登壇した彼女に密着し、
そのパワーの秘密に迫ってみました。
この小さな体とかわいい笑顔のどこからそんなパワーが生まれるのか?
その秘密を今回は沢山ご紹介します。

女性生理から紐解く深~いおはなし

今回訪れたのは、若手理学療法士の活動支援をしている
”drawer Next Labo”主催の「はじめてのウィメンズヘルス」という講座。
理紗さんは ”drawer Next Labo”(略:ドロネク)のメンバーとして 若手理学療法士向けのコラムを担当していますが、この日は講師として登壇。
女性の月経についての歴史と正しい知識のレクチャーとともに、布ナプキン作りを教えてくれました。
(※先ほどご紹介しただけでもマルチに活動中な彼女ですが、布ナプキンアドバイザーの資格も持っていてその知識はとても深いのです。)

今なおタブー視される女性の月経。理紗さんの話で特に興味深かったのは、月経を通してみる女性の社会的地位の歴史です。
多くの国で共通して存在していた(している?)女性軽視の考えに、「月経」が関わっていたことをご存知でしょうか?

女性にとっては、初潮を迎える少女期から閉経を迎える壮年期まで、自分の意志とは関係なく何十年も毎月付き合わなければいけない自然の生理現象ですが
男性からしてみれば未知の世界。「血」を連想されることから、生物的観点で怖れの対象となってきました。
生理中の女性は他の家族と一緒に食事をするのを避ける、作物に悪い影響がでるので農作業をしてはならない。アジア、ヨーローッパと幅広い地域で同様の習慣があったのはその為です。

また政治的な要素という別の観点も。弱者に「怖れ」や「忌み嫌われる」イメージを負わせることで、民衆を統治しやすいという権力者のメリットもありました。

自分の意志とは関係のない「月経」という自然現象を通して、隠されるもの、秘密裏にされるものというイメージが、気づかないうちに根づき、女性は自己否定の念を強めていったのではないかと思うと、女性生理に関して学ぶことは、自己肯定や自己受容に繋がるとても深い学びだと思いました。

深く学んだあとは、受講者みんなで”布ナプキン作り”にチャレンジ。
みんなでこうやってワイワイ手を動かしながらお喋りしたのはいつぶりだろう?という楽しい雰囲気の中、ハンドメイド作家としても活躍する理紗さんが、1人1人の手元を確認しながら丁寧にレクチャー。普段裁縫をまったくしないわたしでも、驚くほど簡単に自分で”布ナプキン”が作れたのでした。

「自分の使うものを、自分でつくること、そして自分でお手入れをすることで、月経を自然なものと感じられて、自尊心や性受容の改善にも繋がるんですよ。もちろんごみを出さない地球にやさしい行動にもつながりますしね」と理紗さん。講座が終わる頃にはとてもやさしい気持ちになりました。

女性らしさを伝えたい・・・

今回の講座で使った資料のボリュームそして、内容の深さ。単なる月経の仕組みや、生理用品の説明にとどまらず、その歴史的背景や女性という存在への言及。
さぞかし時間がかったのでは?

「はい。自分でもほんとによく頑張ったと思うほど時間をかけました。他の理学療法士さんや布ナプキン講座を開いている方の内容を超えたかも?と密かに思っています(笑)」

理学療法士とオーガニックサロン経営、ハンドメイド作家と、一見現在の仕事と今回の布ナプキン講座とは関係ないように思えるのですが、どうしてここまで情熱を注ぐことができたのですか?


(セミナー前には、理紗さんのハンドメイド作品の販売も。彼女の作品の中でも特に人気の「バタフライモチーフのピアス」)

「大学を卒業して、最初に病院勤務をしていたんですが、ちょうどその頃”ウィメンズヘルス”というワードが注目され始めて。当たり前ですが、女性と男性は体の仕組みが違います。同じ病気をしていても、性差による治療や看護が必要ではないかという意識が高まり、”ウィメンズヘルス”関連の勉強会によく行っていました。たぶんそこから、女性らしさを大切にしたい・・・という1つの思いが生まれたんじゃないかなぁ。
そこからお料理にも夢中になったし、美容にも興味が広がって・・・今仕事となったオーガニックセラピストも、女性らしさを伝えたいという想いが根底にあるのかもしれません」

なるほど。一見関連性がないように思える理紗さんの現在の仕事が、”女性らしさを伝えたい”という素敵なキーワードで繋がっていたんですね。

人生の転機は?

でもやっぱりなにか大きく現在の活動につながる転機みたいなものってあったんでしょうか?

「転機ですかぁ。1つは病気になったこと。もう1つは”人の真似をすることが幸せじゃない”と気づいた29歳の時かもしれません。」

自身のブログでも公表していますが、実は理紗さん24歳の時に原因不明の自己免疫疾患である難病を発症した経験を持っているんです。
幸い薬の治療と、自身の自然治癒力を高める努力によって、症状は徐々に改善されていますが、24歳という若さで自分の命が永遠ではないと身をもって体験した経験は、自分で自分を作っていく意識を高めたに違いありません。彼女のやることすべてに、”真剣さ”という1本の線を感じるのはそのせいでしょうか?

でもわたしがそれ以上に気になったのは2つ目の”人の真似をすることが幸せじゃない”というはなし。一体何があってそんな風に思ったんでしょうか?

「凄く充実してたんですよその頃。沢山の習い事に通って楽しんでいたし、仕事もやりがいを感じていました。でも友人が結婚して、出産して家庭を持ち始めて。漠然とこのままでいいのかなぁ私。と思うようになったんです。そうしてしばらくモンモンとした時期を過ごしていたんですが、ふっと”人の真似をするのが幸せじゃない!これ自分じゃない。誰でもない自分になりたい”とハッとして涙が溢れてきたんですよ。そこからですね、なんとなく興味があって続けてきた習い事の中で、何か極めてやろうじゃないかと思いはじめたのは・・・」

その極めてやろうじゃないかと思った時に入学を決意したのが、セラピスト養成スクール。
私は理紗さんと同期なんですが、初めて会った時から、ビジョンが明確だったのを覚えています。当時彼女の心の中に、そんな決意が秘められていたことは知りませんでしたが、その1年後自宅サロンをオープンさせたんですから、相当強い決意だったんですね。

わたしは究極のシュミレーター!そして原点はオタク!

それにしても人は”決意”だけでは継続し続けるのは難しいと思うんですが、それを支えるモチベーションというか、原動力みたいなものは
やはり持って生まれた性格によるものが強い?それとも社会人として経験を積むうちに身につけたスキル?どちらでしょう。

「思い起こせば・・・わたしオタクだったかもしれません(笑)なんでも熱中しやすい、気になったらとことん極めたいんです。小学生の時、絵や漫画を描いていたんですが、描くだけで飽き足らず販売してました!そして両親もそれを止めなかったし。オタクなことを楽しんでいたかも?」

スゴイ!!!!

「あと。大学時代の教授につけられたあだ名が、”シュミレーター”なんです。私今でも
毎日妄想しまくってるんですよ」

もっ妄想????しかもしまくってる??

「はい。たとえば就活の時に、教授と進路を相談をしていた時のことなんですが、”進路どう考えてるんだ?”と聞かれて、”〇〇駅の、5階建てのビルで・・・働く”と結構具体的に答えたんですよね。そうすると教授が”おまえ・・・シュミレーターだな”と言ったんですよ。私が何かをしたいと思った時に思い描くシュミレーションって、人より具体的かもしれません。ありありと描けるんです。」

確かに。”ああなりたい” ”こうだったらいいのに”と誰もが日々妄想を描いているはず。
ただし普通の人の妄想がモノトーンで2Dだとしたら、理紗さんの妄想はオールカラーの3Dなのかもしれません。そこにいる人の会話、匂い、温度まで伝わってくるレベルでの妄想です。それは妄想というよりまさにシュミレーションという言葉がぴったりだと思います。そのシュミレーションの精度の高さこそ、夢を叶える秘訣の1つと感じました。

もうすでに自分がそこにいるような疑似体験。
どうでしょうか?あなたが夢を描く時、あなたの夢はどのくらい鮮明ですか?音や匂いや感覚はありますか?
”妄想力”それは言い換えれば”創造力”とも私は思います。

とことん好きを極めるという生き方

今回の取材で、一見無駄に思えるような”妄想”が実は夢の実現にかかせないパワーになることを、理紗さんとの対談の中からしっかりと感じました。
そして誰かの基準でなく、あくまでどこまでも自分基準で好きを極めること。これからはそんな自分基準で好きを極めた人が、より早く夢を叶え、自分らしく働けるチャンスを握るのかもしれません。

すでに世の中には”オタク”と呼ばれる分野で、成功を収めている人が沢山います。
(あえて成功という言葉を使いましたが、だれかの基準でなく、自分が幸せだと思えるのならばそれを成功と私は思います。)

皆さんはeスポーツという世界をご存知ですか?
ゲームでスポーツを楽しむ世界です。この市場はすでに世界規模に発展していて、特に中国がリードしている分野です。中国のeスポーツ市場は1.5兆円とも言われ、かつて”オタク”と馬鹿にされていたゲーマーが今や、億単位の賞金を得るれっきとした職業となっているのです。

もしあなたに、とても好きで興味があったけれど、それでは食べていけない、仕事にはならないと諦めてきたことがあるとしたら・・・本気でそれが天職に繋がる可能性があるかもしれません。
今はどの分野でも、インターネットを使えばあらゆる情報が手に入ります。小学生でもネットを駆使すれば、それなりの論文だって書ける時代です。

ではネットで手に入らないもの?みなが欲しいとするものとは何か?
それは、その人でしか発信することができないオリジナリティかと思います。
それがマニアックであればあるほど、専門性は高ります。

私の中の”オタク魂”の扉を思い切って開けて見ようかと思った、理紗さんとの対談でした。
あなたの中の”オタク魂・・・”そろそろ開花させてもいいかもしれませんよ。

Key word
オーガニックホームサロン「紡(つむぎ)」
さいたま市の静かな住宅時の中にある、理紗さんのサロン。
会社帰りや、休日のふとした時間に、友達の家におしゃべりしに行くような感覚で通える、完全プライベートホームサロンです。
オーガニック商品をふんだんに使っているにも関わらず、通いやすい価格なのはホームサロンならでは。
理学療法士としての豊富な知識と技術も、他のサロンにはないおすすめポイントです。
理紗さんの紡ぐことばひとつひとつに「やさしさ」と「ここちよさ」が溢れるホームページも必見です。

drawer Next Labo
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